お役立ち知識

自分にしかないキャリアの作り方

目まぐるしく状況が変化する21世紀では「自分にしかないキャリア」を自分で創りあげるべきという、サビカスが提唱した「キャリア構築理論」を紹介します。

キャリア構築理論とは
サビカスは、パーソンズからホランドに至るマッチング理論(特性因子理論)、スーパーのキャリア発達理論などを統合・発展・展開し、21 世紀にふさわしいキャリア発達およびキャリアカウンセリング理論として、キャリア構築理論を提唱しました。不明確な世界情勢にある21世紀でのキャリア形成では、「個人が個別に設計する考え方」が必要であり、「自分のキャリアは自分で創りあげる」ことを重視した観点から「構築」という言葉で表現し、さらに21世紀では「人生の個別設計が一般的な考え方になっていることは事実」と述べ、21世紀の不安定な労働環境を「脱雇用」と表現しました。

また働く人々の新たな課題は、「変化の多い職業人生をいかにうまく乗り越えるか」と述べています。サビカスは、著書「キャリア・カウンセリング理論<自己構成>によるライフデザインアプローチ」の中で「キャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)は、人生を設計する道具と技術を保有することで、クライエントの内面に確実性の高いキャリアストーリーを構成することができ、それをクライエントが自ら語るように導くことでクライエントの支援ができる」とし、キャリア構築理論に基づく新しい手法「ナラティブアプローチ」をキャリア理論に取り入れました。

ナラティブアプローチ
ナラティブ(narrative)には、「語り」もしくは「物語」という意味があります。キャリアに関するナラティブとは、「物語」が「語り」によって構成され、語り手であるクライエントの現在までの生き方や生き様を表現するものであること、語られた物語がクライエントの今後のキャリア形成であることを意味します。

1980年代後半ごろから「ナラティブ」は、医療や介護、福祉など多くの分野で普及し、「援助」や「ケア」の場面で果たす効果が大きいことから「ナラティブアプローチ」と呼ばれるようになりました。

IT社会や経済のグローバル化などが急激に進んだ結果、人々は自分の人生を見通すことが難しくなり、また周囲とのかかわりも薄くなる傾向にあります。そのような環境だからこそ「ナラティブアプローチ」では、語り手と聞き手の対話を重視し、語り手が自分らしい物語を創造できるよう支援していかなければなりません。キャリアカウンセリングでは「内的キャリア」に着目し、クライエントが経験したことをどのように意味づけしているのか、あるいは今後の人生をどのように意味づけしているのかに焦点をあてます。

キャリア構築理論の3つ要素
①職業的パーソナリティ
職業的パーソナリティは「個人のキャリアに関連する能力、ニーズ、価値観、関心」と定義されています。従来のマッチング理論はヒトと環境のマッチングを目指し、ヒトの職業興味や職業適性など、ある程度厳密に測定する客観的なものであるのに対して、職業的パーソナリティはヒトと環境を適合する概念ではなく、ヒトと環境がどの程度あてはまりそうなのか示す「手がかり」とみます。ヒトと環境の適合性とは人々の解釈や理解によるもので、容易に変化し、その意味で主観的で現実に即すという考え方です。

②キャリア適合性(アダプタビリティ)
キャリア適合性は「現在あるいは直近の職業的発達課題、職業的移行、個人的トラウマなどに対処するための個人のレディネスおよびリソース」と定義されています。従来のキャリア発達課題は、各世代におけるキャリアの課題を、一定の枠組みで提供していることに対して、キャリアの適合性は、常識的なキャリアのとらえ方に個々独自の解釈も大切にしていこうという考え方です。これは、関心、統制、好奇心、自信(関心度、コントロール、興味、自信)の4次元で示されます。

③ライフテーマ
ライフテーマは、職業生活のもっとも主観的な部分にかかわるもので、人々の職業行動に意味を与え、なぜその仕事で働くのかを明確にします。ライフテーマは解決されるべき問題や、到達するに必要な価値をあらわします。それゆえ、仕事の悩みについては何に心が奪われているかを点検し、解決することが大切です。バラバラになりそうな私たちのキャリアに整理統合された意味や価値感を与える解釈の枠組みがライフテーマといえます。ライフテーマの明確化は、アイデンティティという自己一貫性を見出すことが期待できます。

 

自分のしたいことを見つけるためには

「何がしたいか分からない」「したいことはあるけど行動できていない」

そんな方には、知り合いのキャリアコンサルタントに相談するか、自己理解のための対話型ワークショップ「ひたじこ」をお勧めします。カウンセリングほどハードルが高くなく、雑談がてらに気軽に参加できるので、ぜひ一度覗いてみてください。

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